2024.04.05 14:5620240405所感 日本は絶えず自然災害と向き合わなければならない国である。どれだけ心掛けて日常生活を暮らすべく努力しようとも、人知を超えた圧倒的なパワーをもって大自然は我々を蹂躙する。その被害を軽減することは出来ても、完全にその因果からは逃げることは出来ない。 今から13年前、東日本の大地を大きく揺らした大震災があった。東日本大震災である。かつてないエネルギーを持ったその地震は大規模で広範囲に被害をもたらし、更には大津波を発生させ、太平洋側の沿岸部を中心に真っ黒で巨大な波が押し寄せ、すべてを飲み込み、すべてを押し流し、すべてを奪っていった。津波に襲われた原子力発電所は電源を失い、メルトダウンという重大事故も起きた。 実に多くの人々の身体も心も傷つけ、実に多くの人々の命...
2023.12.31 02:4120231231所感わが祖国、日本はその歴史を振り返ってみても常に、海の向こうからやってくる対外的なパワーによって、その都度、そのときの偉人たちの巧妙な知恵と絶妙な采配によって国難を乗り越え、またその力を取り込み、深く理解して、適応させ、さらなる成長へと結び付けていった。この素晴らしき作法は国運のみならず、ひいては自身にをも当てはめて、その見習うところは見習うべきものと考える。さて、今年も残すはあと一日となった。私自身の日々の生活、仕事においても、別段変化した事柄もなく、朝、目が覚めて、Twitter(現X)のタイムラインを追う、出かける、仕事する、TL眺める、仕事する、昼ごはん食べる、TL眺める、仕事する、TL眺める、仕事する、TL眺める、帰宅する、TL眺める、入浴する...
2023.08.25 16:1020230826所感 「四半世紀」という言葉を伴う記憶ですぐさま思い浮かべるのは、声優で歌手の椎名へきるさんが当時パーソナリティを務めていたラジオ番組内で、ご自身が迎えた年齢をその言葉を用いて言い表していたことである。ひと世紀100年を4つに分けた歳月、すなわち25年だ。 本日8月26日。私が「自分はオタクだな、たぶんきっとこの先もこういう愛好を持ったまま生きていくのだろうな、周囲からの偏見の目に屈することのない強い意思(意志)を持って好きを貫いていくんだろうな」ということを自覚した瞬間から四半世紀が経過した。 幼い頃からテレビ番組を見るのが好きで、ドラゴンボールもセーラームーンもどちらも見ていたし、幽☆遊☆白書も魔法騎士レイアースも見ていたし、いわゆる男の子向け女の子向...
2022.12.31 14:1020221231所感「現実」と「リアル」のニュアンスの違いが僕の感情や普遍的な思いを掻き乱していった、そんな1年だったと暮れの夜、そう静かに思い馳せる。当たり前の日常が瞬く間に瓦解して、圧倒的なパワーの前に為すすべはなく、謂れもないまま蹂躙され、さもなくば命をも奪い去られる。2月24日という決して忘れることのできない日、その後の悲惨な出来事をまざまざと見せつけられ、果たして無関心でいられた人というのはどういう神経をしているのか、逆に問いたいほど、ロシアのウクライナ侵攻は極めて強い衝動をもって記憶に留めることとなった。いまなお続く戦争は決してひと事ではない。大晦日の今日も朝から彼の国は我が国の方角に、EEZ外ではあったものの、ミサイルを3発も打ち込んできた。正気ではない。ま...
2022.09.24 14:5520220924所感世界が新型コロナウイルスという人類共通の脅威を前にしても一致した解決策を見いだせず、また叡智を統べることもできず、あるいは軍事力による一方的な現状変更を試み、隣国を侵犯する安保理常任理事国に対して何もできない国際社会の、その掲げる浅はかな理想と眼の前の現実とのギャップに悶々とするばかりの、そんな2022年の夏。今年もコミケに行けない無念さと諦めを以って暑さの苦しみとともに夏という季節を終えるのだと決め込んでいた頃にこの作品を予約した。CUBE『夏ノ終熄』(ナツノオワリ)
2022.03.26 12:4320220326所感今年もヒノキ花粉に苦しむ季節が巡ってきた。ただ、飛散するよりも前に鼻炎薬の服用を開始したかいがあったのか、例年に比べれば穏やかな症状で落ち着いている気がする。それでも目は痒く、鼻水は止まらず、顔は乾燥し、やっぱりこの季節は好きにはなれない。どちらかといえば寒いほうが好きなので、暑い季節へと向かっていく気候の変化に対しては、世間一般の感覚に反し、どうしようもなく気分は下げ方向である。それでもどうにかこうにか生きながらえようとする本能は無意識にも働いてくれるわけで、食う寝るシコるの三大欲求は常に満たし続けなければならないのであって、長々と冒頭句を列べるのはこれまでにして、いよいよ今夜 最終回の放送を迎えるTVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」について、ち...
2021.12.31 11:3220211231所感2021年という年を振り返ってみても、強烈に記憶に残る出来事があったり、生活が一変するようなイベントが発生したりすることもなく、無事に年末を迎えられたということだけでも褒めてもらいたいぐらい、ただ今を生きてきた、その積み重ねなのかなと思う。とはいえ、全く何もなかった、というわけでもないので、ざっくりと振り返りたい。今年も残念なことに、COVID-19の流行は止まらず、社会的に広く打撃を受けている一方で、私の働く建築業界においては、政府による補助金等を活用した店舗の改修工事が比較的多く行われたこともあって、何件かの飲食業態の店舗改装工事に携わったこともあり、それはもう忙しかった。例えば、これまで夕方以降のみ飲食店として開業していた店舗を休業させ、店内の一...
2021.05.04 17:0720210505所感もう10年前の話である。小学校の頃からの友人が突然、この世を去った。その報せは共通の友人からもたらされた。なんとも遠回りな伝達経路なのだが、彼の父親は死んだ友人と同じ某自動車メーカーのグループ企業に勤めていたらしく、何千人?もいる従業員の誰かが亡くなると掲示板だか何かに貼り出されるらしい。伝聞でしかなく記憶も曖昧で正確なことは言えないが、父親からその報せを聞いた彼は、その夜、言葉を詰まらせながら私に電話をくれたのである。その段階で本当にその友人なのか私自身の中で真偽を計りかねていたので、私はその友人の携帯に電話をかけた。何かの間違いであってほしい。いや、きっと間違いなのだ。長い長いコールのあと、その友人とは異なる声の持ち主が電話口に現れたので、その瞬間...
2021.01.17 18:3020210118所感さすがにそろそろモヤモヤの水位が警戒域に達しそうで、心のダムが崩壊してしまう前に放水しておこうと思うのだが、吐露しようとするものを解決したいとか、ましてムーブメントを起こそうとか、そういった意思は強くはない。けれども、なんというか「いい加減にしてほしいよね」という思いはあって、きっと同じ思いを感じている人がいるはずだし、だからといって一方的な言い分だから、あくまで私論として意見表明するまでである。しかして、隠れて論じるのは本意ではないので、一応タグ付けでリンク貼ってツイートさせてもらう。本題に入る。
2021.01.01 08:0520210101所感新しい年を無事に迎えられたこと、まずもって感謝を申し上げる。年越しの瞬間というものは何度経験しても何か特別のようなものに感じられ、旧年との別れへの潔さと新年という未知への緊張感とが混ざり合って、不思議な感覚を覚える。2020年の大晦日。年末恒例の紅白歌合戦を観て過ごせたことは幸せなことであった。旧年中にAmazon Musicで様々な音楽を聴く楽しみを覚えて以来、車の運転中や思考を伴わない作業中のBGMとして、その多くの時間を音楽とともに過ごしたことは精神的にも僅かばかりでも気楽に生きていくきっかけになれたのではないかと思うし、紅白を通じて、知らなかったアーティストさんや聞いたことのなかったサウンドを知ることに喜びを感じたし、きっと今年も様々な音楽に出...
2020.10.23 18:2820201024所感その相手を可愛いと思う、という感情は親しみであるのか、慈しみであるのか、それとも欲求であるのか。ここ最近の私の作品鑑賞といえば、その主軸は劇場版ヴァイオレット・エヴァーガーデンであったり、秋の新アニメであったりする訳だが、いやいやどうしてだろう、あらゆる作品のテーマに共通するものが人と人との間に存在する機微な心の変容や感受性といった、究極に問い詰めれば「愛すること」、この一言に表記されてしまうような、普段の私にはとうてい柄にも無い単語について深く考える機会の多いことに何だか一様の幸せのようなものを感じずにはいられない。先日、PURESIS(ピュアシス)さんのデビュー作『QUALIA ~約束の軌跡~』を読了した。作品についてはリンク先を参照していただけれ...
2020.09.20 17:0520200920所感ここ数日、仕事から帰り、家事などの諸用を済ませたのちの寝るまでの時間、TVアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』全13話を観ていた。御存知の通り、この作品は2018年1月よりテレビ放映されていたもので、制作は京都アニメーション。もうここ数年は私の不精により、アニメヲタクを自称していながら新作アニメを観ることなく時間が過ぎ去ってしまう残念なことをしてしまっており、この作品もまた、そうした未鑑賞なアニメの一つとなってしまっていた。けれども、近いうちに必ず観るんだという強い思いは常にあって、諸事情で二度にわたって公開日が延期となった『劇場版 ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がいよいよ公開されることが決定し、何が何でも劇場版を劇場で観るために、まさに寝る...