2019.04.30 01:39退位の日によせてものすごい時代を生きている。初代・神武天皇が即位したとされる神話的起算から2679年、この国の祖先が元号を使い始めてから1300年以上。125代天皇として戴く今上陛下におかれては本日4月30日を以って退位され、明日5月1日、元号は平成から令和へと改められ、皇嗣たる皇太子殿下は126代天皇として即位される。いま、まさに我々は新しい時代へと変わる、その瞬間を目撃する。この歴史の重みを感じるか否かは人それぞれで、改元のその時を私はひたすらの感謝と皇室の弥栄を祈り、遥か遠くの御所に向かい叩頭してご退位と御即位のときを迎えようと思うが、もちろん改元なんて関係ないと思っている人もいる訳で、それをどうこう言うつもりはない。ただ、日本国民にとって天皇とは「日本国の象徴...
2019.04.24 14:29私の死生観(概論雑記①)たぶんきっと、私は他人に比べ、人の死に対してドライだ。人の死に直面しても感情の起伏が少ないのだと思う。それに気づいたのは中学1年の時。同じクラスの男の子が交通事故で亡くなった。登校すると、教師たちが彼の机やロッカーに残っていた置き用具を片付けていた。そしてまもなく、彼の席の机上に白い菊をさした真っ白な花瓶が置かれる。クラスに張り詰める言いようのない空気、漏れ伝わる交通事故死。程なく、真っ青な顔をした担任教師が教室に入ってきて、事の経緯が伝えられた。クラスメイトのすすり泣きは次第に嗚咽、号泣へとボリュームを上げた。私の隣の席の女の子までもが声を上げて泣いている。はて、彼女はそこまで亡くなった彼と親しかっただろうか。なんなら関係を避けていた方ではなかっただ...