ものすごい時代を生きている。
初代・神武天皇が即位したとされる神話的起算から2679年、
この国の祖先が元号を使い始めてから1300年以上。
125代天皇として戴く今上陛下におかれては本日4月30日を以って退位され、
明日5月1日、元号は平成から令和へと改められ、
皇嗣たる皇太子殿下は126代天皇として即位される。
いま、まさに我々は新しい時代へと変わる、その瞬間を目撃する。
この歴史の重みを感じるか否かは人それぞれで、
改元のその時を私はひたすらの感謝と皇室の弥栄を祈り、
遥か遠くの御所に向かい叩頭してご退位と御即位のときを迎えようと思うが、
もちろん改元なんて関係ないと思っている人もいる訳で、
それをどうこう言うつもりはない。
ただ、日本国民にとって天皇とは
「日本国の象徴であり日本国民統合の象徴」である以上に
我が国の安寧と人々の幸せを祈り続けておられる唯一無二の存在であり、
我々の祖先たちが太古の時代から絶え間なく守り続け、戴いてきた尊き存在である
という事実は、まさに今上陛下のご存在を以って証明されるものであり、
その重みを前にして、あらゆる議論は空虚でしかない。
いま、ものすごい時代を生きている。
高度に発達した通信技術や映像媒体で、退位や即位の儀式等を
離れた場所でもほぼリアルタイムに高画質・高音質で
その様子を目撃することができる。
そして、平成から令和への新しい時代の幕開けを
感謝と祝意の中で迎えられることはとても幸せなことで、
今上陛下のご公務と自身の体調についての告白に始まったご譲位への流れ、
これを滞りなく進めるべく尽力した国民の代表者たる国会議員、
法律や政令の改正の取りまとめに奔走した安倍内閣・政府関係者、
そしてそれを温かく受け止めた日本国民の空気感、
それらが成し得た歴史的な偉業に感謝と誇りを胸に、
改めて今上陛下への尊崇の念と感謝を申し上げ、
皇室の弥栄と我が国の安寧、世界の平和を心から願う。
平成31年4月30日
自室にて、雨に濡れた路面を走る自動車の水しぶきを耳にしながら。
(平成30年8月 皇居を望む東京駅丸の内駅舎前にて。)
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