20200309所感

目先のことばかりに注視する議論に興味はない。

今般の新型コロナウイルスへの日本政府対応について

目立って批判されている中にたとえば

「入国制限しろ」「感染者の移動制限しろ」「マスク転売禁止しろ」

といったものがあるが、

やはりというか、そういった批判を展開する方々の多くは

どうも法令遵守という概念が、論理に欠けた感情によって

失われている、希薄になっているように思う。

最も恐ろしいと感じるのが、普段あれだけ

「人権を守れ、憲法を遵守しろ、市場介入するな」

と声高に叫んでいる人が

「隔離しろ、緊急事態だから法律無視してやれ、売買制限しろ」

と言い出してるんだから、もうね、やはりというか、

いわゆる左派系の人達ってそうなんだなーって。

これまで経験したことのない事態に対し、探り探りで対応し、

専門家に諮問しながら、最後は政治決断で進めていく。

当然ながら批判に晒される訳だが、初めてのことだから正解はない。

そうしながら対応を進めた結果はどうであったか。

まだ終息まで道半ばであるけれど、感染が拡大している諸外国に比較すれば

感染者数や増加率、死者数も大きく抑止できていることがわかる。

良くやっている、

そう評価しても良いと思うのだが。

新型コロナウイルスが過去のコロナウイルスに性質が類似しているのならば

もうすぐ季節は春となり、温暖で湿度も上昇すれば、

その感染力は低下し、やがて収束に向かうことだろう。

更に我が国における感染者の多くは、発症しても軽症であって、

既に多くの患者が回復している。

9日の参議院予算委員会で安倍首相から説明があったとおりだ。


批判なんて誰でも出来るからね、特にSNS上では言いたい放題だ。

言わせておけば良いだろう。

そもそも根底にある考え方、つまり上段で述べたとおり、

目先の動向ばかりに気を取られ、本質を見失うような視野。

「草木を一生懸命に観察する人」と

「草木とそれらが自生する森や隣接する領域にまで注意深く観る人」

とでは、得られる情報も抱く感情も違ってくるよねって話。

両者が同じ土俵で議論なんて出来るはずがない。


とはいうものの、「入国制限」については

もう少し早くできなかったものかと悔やまれる点ではある。

この際「主席国賓忖度論」「海外観光客優先論」などという

根拠なき陰謀論は相手にしない。

出入国に関するお役所をざっくり挙げると

観光振興は国土交通省。

防疫措置は厚生労働省。

入国管理は法務省。

未知のウイルスに対し、行政の縦割りによる弊害があったのではないか、

そういった議論は今後きちんと行われていくだろう。

課題は多く出た。

むしろ課題がたくさん出てくれないと今後に活かせない。

政治家の皆さん、官僚の皆さん、頑張ってください。


ということで、明日10日の日経平均がすげぇことになりそうでw

株価ほど目先の議論が通用しないものはない訳で、

アナリストは既に数ヶ月先のことまで見据えて、

あらゆるデータと想定される事態を思慮して、

おおよその市場の動向を把握しようとしている。

すごい人達だと思う。

株価が下がっても儲かる人だっている訳だしね。

あぁーお金欲しいなw

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