20220326所感

今年もヒノキ花粉に苦しむ季節が巡ってきた。ただ、飛散するよりも前に鼻炎薬の服用を開始したかいがあったのか、例年に比べれば穏やかな症状で落ち着いている気がする。それでも目は痒く、鼻水は止まらず、顔は乾燥し、やっぱりこの季節は好きにはなれない。どちらかといえば寒いほうが好きなので、暑い季節へと向かっていく気候の変化に対しては、世間一般の感覚に反し、どうしようもなく気分は下げ方向である。

それでもどうにかこうにか生きながらえようとする本能は無意識にも働いてくれるわけで、食う寝るシコるの三大欲求は常に満たし続けなければならないのであって、長々と冒頭句を列べるのはこれまでにして、いよいよ今夜 最終回の放送を迎えるTVアニメ「その着せ替え人形は恋をする」について、ちょいと述べておこうかなと思った次第である。

通称『着せ恋』。第2話を見終えて程なく原作漫画を全巻購入、BD第1巻を早々と予約購入、発売されるグッズもこまめにチェックして予約購入、毎週必ずリアルタイム視聴。後半は原作漫画を読み終えた上でTVアニメ視聴。TVアニメで作品を初めて知るパターンがほとんどだから、こういうの初めてかも。とまぁ、このようなドハマリっぷりである。

ここまで沼ったのは、長らく自称アニヲタやっているが、どうだろう、『涼宮ハルヒの憂鬱』以来なのではないだろうか。ハルヒもCD楽曲関連は全部購入してたし、DVDには手が出なかったけど、原作小説は全巻購入、雑誌やグッズも相当買い揃えていた。こういった強烈な購買衝動が働いた作品として振り返ると、ハルヒを思い出すのである。

校内では人気者でギャルで誰とでも仲が良くて学校カースト上位ランカーの喜多川さん。

学校では友達ができず独りぼっちで趣味に生きがいを覚えるカースト最下位の五条くん。

一体何をどうして絡み合っていくのか分からないキャラが偶然なのか必然なのか、関係が繋がったことから展開する物語に一気に飲み込まれていった。

こういう点はハルヒに似てるような気がしないでもない。

なによりキャラクターの表情が非常に豊かで、TVアニメでここまで描けちゃう作品が近年では稀な気がして、作品の魅力を十二分に高めてくれているのが本当にすごい。

いよいよ最終話。ここまで物語に大きな変化があったわけでも、際立って人物の岐路が訪れたわけでもない。ただこの作品は、それぞれのキャラクターが『好き』という対象であったり憧れであったり目標に向かって前向きに進み、その想いを互いに尊重し、高め合っていく姿勢、その有り様をまっすぐに純粋に描いている。それがとっても温かくて気持ちがいい。そこに思春期のこそばゆい感情を織り交ぜて、気分をどこまでも高揚させてくれる。

もちろん全てに満足しているわけではない。フィクションに対するリアリティの追求というのは永遠のテーマであり、この作品を観るにあたって目を瞑らなければならない点はいくつか存在していることは確かだ。だがハルヒと同様、「彼らはまだ学生」というフィルターを通せばハードルは低くなると想像する。

要するに「ギャルJKがエロゲのコスプレしたがってる」第1話に私の心は射抜かれてしまったのである。

みんなもそうだろう?なっ?

TVアニメが終わっても原作はまだまだ続いているし、きっとアニメ2期もあるんじゃないかと勝手に期待している。そのためにもBD購入して応援しなくっちゃね。

第12話。まもなく放送だ。『好き』を楽しもう。

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高橋キノエネのーと

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